皆さんはアウシュビッツがどんな場所で何が行われていたか本当に知っていますか?
今回は、第二次世界大戦時のアウシュビッツ強制収容所を生き残った心理学者による実体験記「夜と霧」を紹介したいと思います。有名なので読んだことがある方も多いと思います。
この本は1964年、アウシュビッツ強制収容所に収容された心理学者V・E・フランクル氏によって書かれ出版された収容所での実体験記である。
アウシュビッツの中で何が行われていたのか、収容された人々がどういった扱いを受けていたのか、そして生き延びた人々は解放された後どうなったのかなどが書かれているが、この本の一番の特徴は著者であるフランクル氏の心理学者としての視点から収容者たちの心理分析が行われている点です。
収容所にはいったいどのような人たちがいたのか、人間が極限まで追い込まれたときどういった行動をとるのか、どういた人たちが長く生き残っていたのか、いざ解放され自由になったとき人間はいったいどうなるのか、こういった状況を心理学者としての視点からアプローチしており、とても興味深い内容となっています。
特に、長生きした人たちがどういった人なのかは、現代に生きる我々にも通じるものがあると感じたのでぜひ読んでいただきたいです。
収容所でどういったことが起きたのかがわかり、現代に生きる私たちにも通ずるものまで書かれているこの書籍。とても面白く興味深い内容となっています。第二次世界大戦下で何が起きていたのかを知るためにもぜひ目を通してみてほしい一冊となっています。
現在では新版も出ているのでぜひ図書館や書店で探してみてください。
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